警備業の36協定の書き方|届出欄・特別条項・提出前確認を解説
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警備業の36協定の書き方|届出欄・特別条項・提出前確認を解説

2026年10月6日16分で読める

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警備業の36協定の書き方|届出欄・特別条項・提出前確認を解説

警備業の36協定届は、時間外・休日労働の対象業務と人数、必要な延長時間、協定期間を配置・勤怠の実態から集め、一般条項か特別条項かを決めて記載します。様式を先に埋め始めるのではなく、警備現場の受注予定と勤務実績から届出の根拠になる元データを作ることが重要です。

施設警備、交通誘導、雑踏警備では、繁忙になる時期や必要人員が同じではありません。業務の種類、人数、時間外・休日労働の必要性を実態に合わせ、協定の内容と現場運用が食い違わないようにします。

警備業の36協定で使う届出と元データ

協定届の様式を先に選び、業務種類、人数、所定労働時間、必要な時間外・休日労働を社内データからそろえます。36協定は法定時間外または法定休日に労働させるための手続きであり、勤務表だけで代替できません。

整理する項目元になる情報確認する担当
対象業務現場種別・受注内容管制・営業
対象人数配置予定・雇用区分管制・総務
必要時間勤怠実績・繁忙予定総務・管理者
協定期間前回の有効期間・更新日総務

一般条項と特別条項の届出を選ぶ

通常の限度時間内で運用できるなら一般条項を用い、臨時的な特別の事情で限度を超える可能性がある場合だけ特別条項の要否を検討します。特別条項を常設の前提にすると、日常的な人員不足や通常業務を臨時的事情として扱うおそれがあります。受注の増減、季節的な集中、緊急対応の内容を具体的に整理してください。

届出を選ぶ際は、以前の協定をそのまま複製せず、今回の協定期間に想定する勤務を確認します。厚生労働省の36協定届記載例と、所轄の案内を照合し、必要な様式と記載欄を決めます。届出の種類と現場の繁忙理由を別々の資料にせず、対応関係が分かる形にします。

一般条項と特別条項を選ぶ図
一般条項と特別条項を選ぶ図

届出欄と配置・勤怠の元データを対応させる

届出欄へ記す対象業務、労働者数、延長時間は、配置表や勤怠記録の裏付けと結びます。業務の種類を広く書きすぎると、どの現場を前提にした協定か説明しにくくなります。現場別の予定人数、勤務帯、所定労働時間、休日労働の可能性を一覧にして、届出へ転記する項目を決めます。

元データは、協定を作る担当だけで抱えず、管制と総務が同じ版を確認します。配置変更が多い業務では、警備のシフト作成・管理の勤務割と照合すると、対象人数の見落としを減らせます。協定届の文言と勤務実績を後から比較できるよう、作成時点の一覧を保管してください。

届出欄と配置・勤怠を対応させる図
届出欄と配置・勤怠を対応させる図

警備業務別に36協定届を組み立てる

施設、交通誘導、雑踏等の業務を実態に即して区分し、繁忙理由と必要時間を過去実績・受注予定から説明できるようにします。名称が異なる現場でも勤務条件が同じとは限らないため、業務内容を確認してから集計します。

業務の種類・人数・期間を実態どおりに整理する

業務の種類は、契約書、警備計画書、配置表の記載を確認して整理します。施設警備では常駐時間、交通誘導では工期や日々の必要人数、雑踏警備では開催日と来場規模に応じて、必要な勤務を見積もる材料が変わります。人数も常時の人員ではなく、時間外や休日労働を行う可能性がある対象者を基準にします。

期間を決めるときは、協定期間と受注予定の見通しを比べます。急な追加受注を理由に曖昧な範囲へ広げず、起こり得る繁忙の型を確認します。勤務実態の全体像は警備業の2024年問題と時間外労働で確認し、36協定には自社事業場の必要な範囲を反映します。

業務の種類と対象人数を整理する図
業務の種類と対象人数を整理する図

延長理由と限度時間を根拠付きで設定する

延長理由は、現場の状況と結び付けて記録します。たとえばイベント日程の集中、契約先の工期変更、災害時の緊急対応など、臨時的な事情があるなら、その発生日や対象現場を確認できる資料を残します。一般条項で予定する時間と、特別条項の検討が必要になる可能性を混ぜないようにします。

時間数を決める際は、過去の勤怠だけでなく、協定期間中の受注予定や配置の余力も確認します。常態化している不足を長時間労働で埋める設計にしないことが必要です。人員確保や配置の論点は、警備会社の経営課題と分け、協定届では届出に必要な実態を正確に示します。

延長理由と必要時間を整理する図
延長理由と必要時間を整理する図

締結・届出・更新の不備を防ぐ

労働者代表の適正な選出、署名・協定日、所轄への届出、周知、期限前更新を一つの管理表で確認します。届出を提出した日だけを管理すると、周知や次回更新の抜けが起こりやすくなります。

労働者代表の選出と協定成立を確認する

労働者代表は、使用者の意向にもとづいて選ばれた者ではなく、適正な方法で選出される必要があります。代表者の選出方法、対象となる労働者、選出日を記録し、協定の当事者と締結日を確認します。記名や署名の漏れがあると、届出の形式だけでなく協定の成立自体に影響します。

管理表には、代表選出、協定案の確認、締結、届出、周知の順を置きます。担当が代わったときも経緯を追えるよう、関連資料の保管場所を明記してください。宿日直の許可は別の制度なので、許可に関する資料を36協定の代わりに扱わないようにします。

労働者代表の選出と締結を確認する図
労働者代表の選出と締結を確認する図

提出・周知・有効期間の更新を管理する

協定が成立した後は、所轄への届出と、対象労働者への周知を行います。届出済みの控え、周知方法、周知日、協定の有効期間をまとめて残すと、現場側からの確認にも対応しやすくなります。更新時には前回の協定をそのまま延長せず、対象業務と必要時間を再確認します。

有効期間の終了前には、総務、管制、営業がそれぞれの情報を照合する日を決めます。新たな契約や配置方法の変更があれば、協定の前提に影響するかを確認します。実績の集計と給与処理の接続は警備の勤怠と給与計算の連携も参照し、協定の届出情報とは別に管理してください。期限直前に様式だけを直すのではなく、元データから更新することが、不備と実態のずれを抑える方法です。

警備業の36協定でよくある質問

法定時間外労働には36協定が必要で、変形労働時間制とは別制度です。特別条項の要否を見極め、有効期間ごとに届出と更新を管理します。

警備員に時間外労働をさせる場合は36協定が必要ですか

法定労働時間を超える労働または法定休日の労働をさせる場合は、原則として36協定の締結と届出が必要です。警備の勤務表に時間外の予定があるだけでは足りません。対象業務、人数、時間、協定期間を適正に定め、届出後に周知します。

36協定と1か月単位の変形労働時間制は同じですか

同じではありません。36協定は時間外・休日労働の手続きで、1か月単位の変形労働時間制は所定労働時間を配分する制度です。変形労働時間制の枠を超えて法定時間外または法定休日の労働をさせる場合は、36協定を別に整備します。

通常の届出と特別条項付きの届出はどう選びますか

特別条項の検討は、臨時的な特別の事情により限度を超える可能性があるときに限り、一般条項で足りるかを先に確認します。日常的な欠員や恒常的な業務量を根拠にせず、発生の見通しと理由を資料で確認したうえで判断します。

協定届は一度出せば更新不要ですか

更新不要ではありません。協定で定めた有効期間ごとに実態を見直し、次の期間に時間外・休日労働をさせる前に更新手続きを行います。提出日だけでなく、有効期限、周知日、次回の元データ確認日を管理表へ入れておくと更新漏れを防げます。

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まとめ

36協定の作成では、届出欄へ書く内容を現場の配置・勤怠・受注予定に対応させることが重要なポイントです。一般条項と特別条項を目的別に選び、対象業務、人数、時間、協定期間を根拠資料と一緒に整理します。締結後も周知と有効期間を管理し、更新時には自社の実態から見直してください。

協定の対象外にしたい業務がある場合も、呼称だけで判断せず、実際に担当する業務と雇用区分を確認します。勤務記録の集計単位を協定の対象単位にそろえておけば、限度時間に近づいた部署や現場を月の途中で把握しやすくなり、必要な検討を早めに始められます。


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